ナレーション
大陸各地に湧き出した
魔物たちの不吉な影・・・▽
兄エフラム援軍の旅は
より困難なものとなった。▽
エイリークはしかし 危険を承知で
なおも前進を決意する。▽
ルネス グラドの国境に位置する
セレフィユの街。▽
人の行き交いが盛んなこの街は
古くから両国の友好の証とされ▽
幼い頃 グラド帝国皇子リオンと親交のあった
エイリークには懐かしい場所でもある。▽
だが この街も今は
グラド帝国の占領下にあった・・・▽
オープニング1 ヨシュアとナターシャ
〔ヨシュア〕(左)
へえ この街には 闘技場があるのか。▽
ちょうどいい。稼がせてもらおう。▽
ん?あれは・・・シスター?
それもなかなかの美人とみた・・・▽
マップ画面へ切り替わり、ヨシュアとナターシャが隣接
会話背景に戻る
〔ヨシュア〕(左)
どうかしたのか シスター?
そんなにあわてて・・・▽
〔ナターシャ〕(右)
きゃっ・・・
ナターシャが上下に揺れ、ヨシュアのいる方を向く
〔ナターシャ〕
す すみません。▽
〔ヨシュア〕
いや 悪い・・・そんなに
おどろかせる気はなかったんだが。▽
わびと言っちゃなんだが・・・▽
〔ナターシャ〕
い いえ・・・
こちらこそ 申し訳ありません。▽
私 先を急ぎますので・・・
これで・・・▽
ナターシャが消える
〔ヨシュア〕
・・・いっちまったか。▽
ついてねえ・・・
かなりの美人だったのにな。▽
まあいい。
任務までの間 闘技場にでも行くか。▽
オープニング2 グレン
マップ画面へ切り替わり、グレンとザールが会話
〔グレン〕(右)
セレフィユ国境守備隊
ザール隊長。▽
陛下よりの命令を
貴官に伝える。▽
ルネス王女エイリークが現在
グラド領へ向かいつつあるとの噂がある。▽
見つけ次第 最優先で拘束せよ。▽
〔ザール〕(左)
はっ!▽
〔グレン〕
それともう一件・・・▽
我が帝国の裏切り者が一名
グラド城から逃亡した。▽
このセレフィユの街に
潜伏しているという情報がある。▽
市街をくまなく捜索し
裏切り者を捕らえよ。▽
〔ザール〕
ははっ!
グレン将軍。▽
抵抗すればその場で
処刑しても・・・▽
〔グレン〕
・・・そうだ。▽
〔ザール〕
はっ! お任せを!▽
グラド帝国に逆らう不届き者に
血の粛清を!▽
〔グレン〕
・・・貴官の働きに
陛下は期待しておられる。▽
それでは以上だ。▽
〔ザール〕
はっ!▽
ザールが去り、マップ画面でグレンとクーガーが隣接
会話背景に戻る
〔グレン〕(右)
陛下への忠誠か・・・▽
私もあのように それが
唯一の正義と信じられれば・・・▽
〔クーガー〕(左)
兄貴
どうかしたのか?▽
〔グレン〕
いや・・・なんでもない。▽
では行くぞクーガー。▽
次はここより
北東の砦へ向かう。▽
〔クーガー〕
ああ▽
グレンとクーガーが去る
画面暗転
オープニング3 エイリーク
〔エイリーク〕(左)
この街に来るのはひさしぶりです。▽
以前 兄上と私がグラド帝国を訪問する際▽
この街でルネスとグラドの方々に
出迎えていただいたのを憶えています。▽
両国をへだてる堅牢な壁も
兵たちがにらみ合う砦もない▽
国境を分かつこの街こそ
ルネスとグラドを結ぶ絆の証でした・・・▽
〔ゼト〕(右)
・・・ですが今 街は
グラド帝国軍の支配下にあります。▽
〔エイリーク〕
はい ついこの前まで
確かにあったはずの平和・・・▽
それが 今は
まるで遠い昔のようです・・・▽
〔ゼト〕
・・・見たところ 市街の警備は
さほど厳重ではないようです。▽
ルネス城を陥落させた今 この地を
守る価値は低いと見ているのでしょう。▽
我々はなるべく人目につかぬように
警備の手薄な西門から・・・▽
〔サレフ〕(吹き出しのみ)
・・・・・・
すまないが ものを尋ねたい。▽
ゼトが左に移り、サレフが現れる
〔エイリーク〕(左端)
何か?▽
〔サレフ〕(右)
人を捜している。▽
藍色の髪をした幼い娘を
見なかったろうか?▽
〔エイリーク〕
藍色の髪・・・?▽
いいえ・・・残念ですが。▽
〔サレフ〕
そうか・・・▽
すまない 邪魔をしたな。▽
サレフが立ち去り、エイリークとゼトの位置が替わる
〔エイリーク〕(左)
・・・不思議な雰囲気の方でしたね。▽
〔ゼト〕(左端)
はい。グラドの密偵などでは
ないようですが・・・▽
〔兵士〕(吹き出しのみ)
追え! 逃がすな!▽あっちだ!
あっちへ逃げたぞ!▽
〔エイリーク〕
?▽
〔ゼト〕
何か 騒ぎが起きているようです。▽
〔エイリーク〕
行ってみましょう。▽
マップ画面へ切り替わる
ナターシャが兵士3人に追われる
〔兵士〕(右)
反逆者ナターシャ
おとなしく降伏しろ。▽
降伏すれば 陛下の御前で
釈明の機会が与えられるだろう。▽
〔ナターシャ〕(左)
待って下さい。
どうか 話を聞いて下さい!▽
〔兵士〕
捕らえよ。▽
〔ナターシャ〕
待って どうか信じて下さい!▽
今の皇帝陛下は普通ではありません。
あなた方にもそれはわかって・・・▽
〔兵士〕
陛下への不敬は万死に値する。▽
抵抗すれば
この場で処刑して構わんとのお達しだ。▽
かかれ!▽
敵軍が出現
エイリークとゼトもマップに登場
〔エイリーク〕(左)
あのシスターが
グラド帝国の反逆者・・・?▽
いったい・・・▽
ナターシャがエイリークの上隣に移動
〔ナターシャ〕(左)
あ・・・▽
〔エイリーク〕(右)
大丈夫ですか?▽
〔ナターシャ〕
あなたは・・・?▽
〔エイリーク〕
私はルネス王国の者です。
あなたはなぜグラド軍に?▽
〔ナターシャ〕
ルネス王国の・・・ああ!▽
あなたにお伝えしたいことがあります。
実は今グラドは・・・▽
〔エイリーク〕
待ってください。
グラド兵が来ます。▽
お話は後で。
今は敵を撃退します!▽
戦闘
戦闘開始時 ヨシュア
ヨシュアが闘技場から出てくる
〔ヨシュア〕(右)
やれやれ
またすっちまったか・・・▽
どうも相性がよくねえ。
さっきの事といい 今日はツキがねえな。▽
兵士が現れる
〔兵士〕(左)
傭兵! 貴様
闘技場で何をしていた!?▽
さっさと持ち場に戻らんか!▽
〔ヨシュア〕
あんたも一戦どうだい?
いい修行になるぜ。▽
何せ命賭けの戦いだ。
勝てば結構な稼ぎになるしな。▽
〔兵士〕
隊長に報告する!
貴様の報酬は減額だ!▽
貴様のような薄汚い傭兵など
いくらでも代わりはいることを忘れるな!▽
兵士消える
〔ヨシュア〕
ああ わかった。
憶えとくさ。▽
女が相手か 気が進まねえが・・・▽
これも仕事だ。しょうがねえか。▽
さて
今日のツキは・・・と。▽
・・・裏 か。
やっぱりついてねえらしいな・・・▽
ナターシャ台詞
〔ナターシャ〕(左)
聞いてはもらえないかも
しれませんが・・・▽
私はグラド軍の方々に事情を
お話ししてみたいと思います。▽
誰か お一人でも
私の話を聞いてくだされば・・・▽
神よ 私に勇気をお与えください。▽
敵軍フェイズ1ターン目終了後
山賊が2体出現
〔ならずもの〕(右)
お こいつは
いいところに出くわしたな。▽
おい野郎ども。▽
このどさくさにまぎれて
金目のものを奪い取ってやれ!▽
話す ナターシャ→ヨシュア
〔ナターシャ〕(左)
あなたは・・・さっきの・・・▽
あなたも 私の口封じに
雇われたのですか?▽
〔ヨシュア〕(右)
ああ グラドに頼まれた。
あんたを始末しろってな。▽
悪く思うなよ。▽
〔ナターシャ〕
待って下さい・・・▽
私はどうなってもかまいません。
ですが 伝えて欲しいのです。▽
今のグラド帝国は
以前とは変わってしまいました。▽
この危機を他の国々に知らせなければ
大陸から光が失われてしまうのです・・・▽
〔ヨシュア〕
悪いが 俺は傭兵なんでな。
グラドがどうとかには興味ねえんだ。▽
あんたが正しいのか 間違ってるのかも
どうでもいい。▽
〔ナターシャ〕
そんな・・・▽
〔ヨシュア〕
とはいえ・・・確かに
あんたみたいな美人をやるのは後味が悪い。▽
なあ あんた 賭け事は好きかい?▽
〔ナターシャ〕
え?▽
〔ヨシュア〕
俺はこいつが何より好きでな。
いくら負けてもやめられねえ。▽
賭けなよ。
あんたが勝ったら 俺はあんたを信じるぜ。▽
表か裏か どっちだい?▽
〔ナターシャ〕
な 何を・・・
そのような事をしている場合では・・・▽
〔ヨシュア〕
なら俺も
仕事に戻った方がいいか?▽
〔ナターシャ〕
・・・・・・▽
お 表・・・▽
いえ 裏です・・・▽
〔ヨシュア〕
よし。
なら俺が表 あんたが裏だ。▽
行くぜ。▽
・・・ ・・・ ・・・▽
〔ナターシャ〕
・・・・・・
ど どちらですか?▽
〔ヨシュア〕
ははっ!▽
裏だ あんたの勝ちだよ。
やっぱり今日はツキがねえな。▽
いいだろう。
これで 俺はあんたの味方だ。▽
〔ナターシャ〕
ほ 本当ですか?▽
〔ヨシュア〕
ああ。イカサマはやっても
賭けを反故にはしねえのが俺の主義だ。▽
〔ナターシャ〕
ああ 神よ・・・!
あなたのご加護に感謝いたします。▽
〔ヨシュア〕
神さまもいいが
感謝なら俺にしてくれよ・・・▽
まあいい 下がってな。
まずあの連中を片づける。▽
民家訪問1 テティス
◇民家(最下段)
〔テティス〕(左)
あら こんにちは。
私の踊り 見にきてくれたのかしら?▽
ごめんなさいね。
ついさっき終わっちゃったところなの。▽
そうそう・・・あなた
このアイテムいらない?▽
さっき お金持ちそうなお客さんが
いろいろおひねりに置いてったの。▽
これって売ればちょっとしたお金になるし
使えば 丈夫な体になれるんだけど▽
あたし一人じゃこんなに持ちきれないわ。▽
だから 一つあげる。▽
良いことがあった時には
まわりにも分けてあげないとね。▽
それじゃ
縁があったらまた会いましょうね。▽
竜のたてを手に入れた
民家訪問2
◇民家(下から2番目)
〔男性〕(左)
グラド軍がこのセレフィユを
制圧してからというもの・・・▽
街で暮らす者たちは
住みにくくなる一方です。▽
特に わしらルネスの市民たちには
ひどい迫害を・・・▽
旅の方 どうか
この剣をお使いくだされ。▽
これはアーマーキラー
固い鎧をも貫く武器。▽
あのザールを倒すために
どうか・・・▽
アーマーキラーを手に入れた
民家訪問3
◇民家(上から2番目)
〔老人〕(左)
わしは若い頃は
名の知れた剣士でのう。▽
あの有名なグラド帝国将軍と
渡り合ったこともあるのじゃ。▽
じゃが わしももう年老いた。▽
このまま誰かに
技を伝えぬまま死ぬのもおしい。▽
なああんた ここにわしの
武勇伝を記した書物がある。▽
あんたにもらって欲しいんじゃが
どうかね?▽
秘伝の書を手に入れた
民家訪問4 アメリア
◇民家(1番上)
〔アメリア〕(左)
シルバ村のみんなは元気かな。
ここまでくれば 帝都までもうひと息。▽
えーっと きずぐすりに
どくけしに・・・▽
それから暗いところのために
たいまつも忘れずに・・・と。▽
よし これで準備できた!
あとは帝都に出発するだけ。▽
グラド帝国兵士の一員として
これからがんばるぞ!▽
アメリアが消え、訪問したユニットが現れる
〔訪問したユニット〕(右)
? これは・・・▽
たいまつを手に入れた
敵将ザール
ザール初戦
〔ザール〕(左)
帝国への反逆は!
死をもってのみ償われる!▽
ザール撃破
〔ザール〕(左)
ヴィガルド皇帝陛下・・・
万歳・・・▽
クリア
ナターシャ生存時
〔エイリーク〕(左)
危ないところでしたね。▽
〔ナターシャ〕(右)
は はい・・・
ありがとうございます。▽
なんとお礼を申し上げてよいやら・・・▽
〔ゼト〕(左端)
貴方はグラドの人間か?▽
〔ナターシャ〕
はい・・・
ナターシャと申します。▽
グラド帝国の神殿で皆様の手伝いを
させていただいておりました。▽
〔エイリーク〕
それがなぜグラド兵に・・・?
事情を話していただけますか?▽
〔ナターシャ〕
はい・・・▽
数日前・・・私の師である司祭様が
突然捕らえられ 処刑されました。▽
罪名は反逆罪・・・
ですがそれは濡れ衣です。▽
司祭様は口封じのために
陛下に殺害されたのです。▽
〔ゼト〕
口封じ?▽
〔ナターシャ〕
はい。
司祭様は亡くなる直前 私に仰られました。▽
『陛下は【聖石】を
破壊しようとしている』と。▽
〔エイリーク〕
【聖石】を 破壊・・・?▽
〔ナターシャ〕
ご存知のように 【聖石】はかつて魔を退け
世界を救った守護石として▽
現在でも主要な国々の至宝とされています。▽
私たちのグラド帝国に一つ
あなた方のルネスにも一つ・・・▽
〔エイリーク〕
ええ 確かに我がルネスにも
神殿に【聖石】が奉られています。▽
〔ナターシャ〕
陛下は それら五つの聖石を
ことごとく破壊しようとしていると・・・・▽
〔ゼト〕
なぜそのようなことを?▽
【聖石】は我々の国を守る
大切な守護石ではなかったのか。▽
〔ナターシャ〕
私にはわかりません・・・▽
温厚だった陛下はある時から
人が変わったようになってしまわれました。▽
司祭様は死の直前に
私におっしゃられました。▽
【聖石】を持つ国々に
このことを伝えねばならないと。▽
私はひそかに国境を抜け出そうとしたのですが
兵士に見つかってしまい・・・▽
〔エイリーク〕
そうだったのですか・・・▽
ゼト どう思います?▽
〔ゼト〕
彼女はグラド帝国の者です。
話をうのみにすることはできませんが・・・▽
もし事実であれば
無視できる話ではありません。▽
【聖石】を破壊するなど・・・
あってはならないことのはずですが。▽
〔エイリーク〕
ええ。一体グラド皇帝は
何を考えているのでしょう・・・?▽
ひどく いやな予感がします。▽
思い過ごしであればいいのですが・・・▽
ナターシャ死亡時
〔ナターシャ〕(右)
・・・っ・・・▽
〔エイリーク〕(左)
しっかり しっかりして下さい!▽
〔ゼト〕(左端)
この傷では・・・▽
〔ナターシャ〕
へ・・・か・・・が▽
〔エイリーク〕
だめです 無理にしゃべっては・・・▽
〔ナターシャ〕
陛下が・・・せ・・・▽
【聖石】を・・・
破壊しようと・・・▽
〔ゼト〕
!▽
〔エイリーク〕
【聖石】を破壊・・・?▽
〔ナターシャ〕
知らせ・・・くださ・・・▽
五つの聖石を・・・守って・・・▽
・・・ ・・・▽
ナターシャが消える
〔ゼト〕
・・・亡くなられました。▽
〔エイリーク〕
・・・・・・▽
ゼト 彼女が言い残した言葉・・・
どう思います?▽
〔ゼト〕
【聖石】と聞いて
私たちが思い浮かべるのは一つです。▽
古の時代 魔を退け
この世界を救ったという五つの【聖石】・・・▽
〔エイリーク〕
それを グラド皇帝が
破壊しようとしている?▽
いったい どういうことでしょうか?▽
〔ゼト〕
わかりません。▽
彼女が生きていれば あるいは
詳しい話を聞けたかもしれませんが・・・▽
〔エイリーク〕
【聖石】を破壊するなど・・・
あってはならないことなのですが・・・。▽
一体グラド皇帝は
何を考えているのでしょう・・・?▽
ひどく いやな予感がします。▽
思い過ごしであればいいのですが・・・▽
すべての民家を訪問した場合の追加会話
〔村人〕
お待ちください。
あなた様はもしや・・・▽
王女エイリーク様では?▽
〔エイリーク〕
はい・・・▽
〔村人〕
おお・・・よくご無事で!
心よりお喜び申し上げます。▽
先ほどは我々を
お助けいただき感謝いたします。▽
あのザールは 私たちルネスの民にも
それはひどい迫害を・・・▽
〔エイリーク〕
この街で・・・そんなことが▽
兄上と私とリオンが
共に過ごしたこの街で・・・▽
〔村人〕
すぐに新たな
グラド兵士がやってきましょう。▽
どうか 早く
先をお急ぎください。▽
〔エイリーク〕
すみません。▽
あなた方に何もしてあげられない
私をどうか許してください。▽
〔村人〕
よろしいのです。
エイリーク様・・・▽
今は耐え 後に再起を
成し遂げていただければ。▽
いつの日かエフラム様と共に
あなた様がルネス再興をなされること・・・▽
我々は その日が来ることを
心よりお待ち申し上げております。▽
導きの指輪を手に入れた