ナレーション
姿を消したグラド皇子リオンの
行方を追う一行。▽
ヒーニアスの命を受けて
付近を捜索するフレリア兵から▽
リオンが北方へ向かったとの
報告が入った。▽
エイリークたちはその後を追い
闇の樹海を取り囲む峰火山ネレラスへ。▽
火山の熱気と硫黄の匂いが
立ちこめる人外の地・・・▽
そこには
無数の魔物の卵が息づいていた。▽
オープニング
会話画面 背景・火山
〔エイリーク〕(左)
ラーチェル・・・
あなたにご相談があります。▽
〔ラーチェル〕(右)
まあ なんですのエイリーク▽
急に改まって。
〔エイリーク〕
リオンのことです・・・▽
兄上の言うとおり・・・
リオンは魔王に囚われていました。▽
もう彼は・・・
昔のリオンではありません。▽
でも何か・・・
元に戻す方法があるはずです。▽
〔ラーチェル〕
・・・・・・▽
エイリークが上下に揺れる
〔エイリーク〕
お願いします ラーチェル。
私は彼を救いたいのです。▽
あなたはロストン聖教国の王女
魔や伝承にも詳しいはず・・・▽
リオンを救う手立てを
何かご存知ではありませんか?▽
〔ラーチェル〕
残念ですけれど・・・エイリーク▽
わたくしが伝承で知る限り・・・
彼を救う方法はありませんわ。▽
〔エイリーク〕
そんな・・・!▽
どんなことでもいいのです!
ほんの些細な手がかりでも・・・▽
〔ラーチェル〕
古の伝承において・・・▽
魔王の支配をはねのけた者は
確かに存在します。▽
我がロストン聖教国の祖である
ラトナ様もその一人ですわ▽
人を超えるほどの強い意志があれば・・・▽
あるいは 魔王を拒むことが
できるのかもしれません。▽
ですが あなたも見たでしょう?
エイリーク▽
あの方の・・・リオン殿の肉体は
すでに魔王にとり憑かれています。▽
ああなってしまっては・・・
もはやどうにもなりませんわ。▽
魔王に一度でも支配された者は・・・
その心を残らず食い尽くされてしまいます。▽
それを元に戻すのは・・・
死者をよみがえらせるに等しいこと。▽
たとえロストン聖教国の力でも・・・
いいえ 【聖石】の奇跡をもってしても▽
出来得ることではありませんわ。▽
〔エイリーク〕
そんな・・・▽
リオン・・・▽
〔ラーチェル〕
エイリーク・・・
あなたの気持ちはよくわかります。▽
でもあの方はもう・・・
あなたの知るリオン殿ではないのですわ。▽
それよりエイリーク あなたは
ご自分の身をお案じなさい。▽
このままわたくしたちと魔王を追えば・・・
もっとつらい思いをすることになりますわ。▽
あなたは一足先にロストンへ行き
わたくしの宮殿で休まれた方が・・・▽
〔エイリーク〕
ありがとう ラーチェル。▽
でも・・・でも
私も共に行きます。▽
何か・・・何か私にできることがあるはず。
そう信じたいのです・・・▽
リオンはいつだって
皆の幸せを願う優しい皇子でした。▽
そのリオンが魔王に囚われ・・・
もう助からないなんて・・・▽
そんなこと
あまりに残酷すぎます・・・▽
マップ画面。フレリア兵に連れられてエイリークたちが火山地帯へくる
会話画面 背景・火山
〔フレリア兵〕(左)
こちらです!▽
敵は この谷の奥へと
入っていきました!▽
フレリア兵が消え、エイリークとエフラムが現れる
〔エイリーク〕(左端)
兄上。
何か 匂いませんか?▽
〔エフラム〕(左)
匂い?▽
〔エイリーク〕
はい。硫黄のような
不快な匂いがします。▽
谷の奥から漂ってくるような・・・▽
マップ画面右上が映り、左下のエイリークに画面がもどる
〔エフラム〕(左)
あれは・・・卵・・・?▽
ミルラが現れる
〔ミルラ〕(左端)
魔物の卵です・・・
すごくたくさん・・・▽
ミルラが消え、エイリークが現れる
〔エイリーク〕(左端)
兄上!
あの卵 次々に動き始めて・・・▽
〔エフラム〕
まさか 奴は俺たちを
ここに誘い込むために・・・▽
全員 気をつけろ!
こいつらはただの卵じゃない!▽
クリア後
リオンがワープで出現
〔リオン〕(右)
・・・・・・▽
エイリークが右に一マス移動
リオンがワープで消える
エイリークが右上のマスへ移動。その左2マスにエフラム移動
〔エイリーク〕(左)
待って!▽
〔エフラム〕(左端)
待て エイリーク!
一人で先行するな!▽
〔エイリーク〕
リオンが奥にいます!
放ってはおけません!▽
エイリークが画面上へ一人で移動
べつのマップへ移る
〔エイリーク〕(左)
リオン! リオンー!▽
〔リオン〕(吹き出しのみ)
エイ・・・リーク・・・▽
〔エイリーク〕
リオン!?▽
どこにいるのです?▽
〔リオン〕(吹き出しのみ)
ここ・・・だよ。▽
リオンがワープで出現
〔エイリーク〕(左)
リオン・・・▽
しっかりして 今助けますから!▽
〔リオン〕(右)
ごめん・・・エイリーク・・・▽
僕はもう・・・だめみたい・・・▽
このまま・・・魔王に心を
むさぼり食われて・・・▽
それで・・・狂って・・・
死んでいくんだ・・・▽
〔エイリーク〕
リオン・・・▽
どうすれば・・・どうすれば
元に戻れるのですか?▽
言ってください!
私にできることなら何でも・・・▽
〔リオン〕
・・・【聖石】を・・・▽
僕に・・・【聖石】を・・・▽
〔エイリーク〕
え・・・?▽
〔リオン〕
僕の身はもう・・・
魔王に冒されている・・・▽
このままじゃ・・・
もうどうやっても助からない・・・▽
でも【聖石】の力さえあれば・・・
元に・・・戻れる・・・▽
〔エイリーク〕
リオン・・・▽
〔リオン〕
お願いだよ・・・エイリーク・・・▽
僕 僕まだ死にたくない・・・▽
君たちと一緒に生きたい・・・▽
【聖石】さえあれば・・・
僕の身体は・・・元に戻るんだ・・・▽
だから・・・▽
〔エイリーク〕
【聖石】があれば・・・▽
本当に治るのですね?▽
〔リオン〕
うん・・・▽
だから・・・エイリーク・・・▽
〔エイリーク〕
わかりました。▽
【聖石】なら ここにあります・・・▽
マップ画面でエイリークがリオンに隣接
〔リオン〕(右)
・・・・・・▽
ああ・・・本当だ・・・
【聖石】だ・・・▽
ふふ・・・・・・
くくく・・・▽
忌まわしい【聖石】が・・・
こんなところに・・・▽
〔エイリーク〕(左)
な・・・リオン・・・!?▽
違う・・・貴方は・・・!▽
〔リオン〕
ふふ・・・くくくくく▽
残念だったな・・・娘?▽
すでにこの身を支配するのは我・・・▽
あの小僧の心など残ってはおらぬ・・・▽
〔エイリーク〕
! リオンのふりをして・・・
私を・・・▽
リオンを・・・
リオンを返しなさい!▽
〔リオン〕
残念だが それはもはや
かなわぬな。▽
あの者の心は 我がゆっくりと
時間をかけて食らってやった。▽
もはや残るのは食いかす・・・
わずかな心の残りかすのみよ。▽
たとえ聖石の力であろうと・・・
復活などできるはずがあるまい?▽
あ奴はもう助からぬ。
絶対にな・・・▽
〔エイリーク〕
そん・・・な・・・▽
〔リオン〕
ふふ・・・
ふはははははっ!▽
絶望に染まった人間どもの顔は
いつ見ても良い。▽
その顔のまま
【聖石】もろとも散るがいい・・・!▽
リオンがワープで画面右上の侵入不可地帯へ移動。聖石を破壊する
〔エフラム〕(吹き出しのみ)
エイリーク!▽
〔リオン〕(右)
ほう・・・追いついてきたか。▽
ふん 気が変わったぞ。▽
女よ 今はまだ貴様を
生かしておいてやる。▽
我が食らったこやつの心には
貴様の記憶が混ざっていた・・・▽
その顔が・・・もっと深い絶望に
彩られるさまをながめるとしよう。▽
〔エイリーク〕(右)
・・・・・・▽
〔エフラム〕(左)
エイリーク!▽
しっかりしろ 俺がわかるか?▽
エイリークが前に出る
〔エイリーク〕
兄上・・・っ・・・▽
リオンが・・・リオンが・・・▽
〔エフラム〕
エイリーク・・・▽
わかってる。何も言わなくていい。▽
〔エイリーク〕
私・・・わたしは・・・▽
リオンは・・・
もう・・・▽
〔エフラム〕
とにかく 戻ろう。
ラーチェルたちが心配している。▽
エイリーク・・・▽
今は好きなだけ泣いていい。
俺の分までな・・・▽
会話画面 背景・火山
〔ゼト〕(左端)
・・・敵は
この断崖を越えていったようです。▽
〔エイリーク〕(右端)
この絶壁・・・
私たちではとても上れるとは・・・▽
〔エフラム〕(右)
逃げられた ということか・・・▽
〔ラーチェル〕(左)
落胆なさることはありませんわ。▽
この山を越えた先は闇の樹海・・・
そこにはロストンから行けますもの。▽
それに 最後の【聖石】は
ロストンにありましてよ。▽
【聖石】が一つでも残っている限り
まだ負けたわけではありませんわ。▽
さあ
元気を出して出発しますわよ。▽